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『フィギュアたちの人生』始まる

C_omote

2011年9月3日(土)~11月13日(日)

フィギュアたちの人生
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

滋賀県近江八幡市永原町上16
TEL/FAX: 0748-36-5018
会 期:2011年9月3日(土)~11月13日(日)
休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)
開館時間:午前11時~午後5時
※9月17日(土)、18日(日)午後6時~午後9時は第14回八幡堀まつりのため夜間特別開館(無料)
観覧料:一般300円(250円)、高大生250円(200円)、中学生以下無料 ※(  )内は20名以上の団体料金

作家作品情報

●石野 敬祐 Ishino Keisuke
彼が独自に考案したコピー用紙とセロテープだけによるユニークな立体造形。コミカルな表情をたたえて自宅の部屋を埋めつくし、現在も進行中である。「ART BRUT JAPONAIS」(2010年パリ)にも出展された。

●大江 正章 Ooe Masaaki
長い施設暮らしの中、60歳近くになってから陶芸に没頭してきた。作品は個展を始め数多くの展覧会に出展され、不思議な存在感で人気を呼んでいる。可愛いような不気味なような独特のオーラがただよう。

●勝部 翔太 Katsube Shota
約3センチサイズの極小針金造形。身近な素材から生み出した彼だけの方法だ。ハサミと手技だけによるシンプルな方法で、驚きのリアル感を表現する。10分くらいで一体を完成させてしまう業師である。

●金氏 徹平 Kaneuji Teppei
身の回りの生活感に根ざしつつ、鋭い観察眼とユーモアに満ちた作品を作る。各地美術館での企画展に出品され、次世代をになうアーティストとして注目を集めている。本展では、新制作が出展される。

●河野咲子 Kouno Sakiko
彼女の中には自作の布人形たちが繰り広げる、仮想の国がある。少女の頃から手にした針と布。この人形たちは彼女の人生の同伴者のようでもある。様々な物語が仮想の国から生み出され、終わりは無い。

●古賀 翔一 Koga Shoichi
ティシュペーパーを心材にして色紙と粘着テープで造形する。このスタイルで小学生の頃から約15年間、制作は続く。古い作品はすでに劣化して崩れそうだが、彼の中のイメージは強固に生き生きと持続している。

●デハラ ユキノリ Dehara Yukinori
フィギュアイラストレーターとして、年間300体ものフィギュアを制作し、コミカルで不可思議な空想世界を展開している。テレビ放映やDVD化された映像や写真絵本など多彩。本展では、新制作が出展される。

●BOME(ボーメ)
フィギュアメーカー海洋堂の原型師。またアーティスト村上隆とのコラボレーション作品は大きな話題となった。現在は一般的となった「美少女フィギュア」の先駆者であり、国内外でもそのトップランナーとして活躍している。


河野咲子「裸人形」1990~1995年

古賀翔一「ガイコツ男①&②」2007年

勝部翔太「無題」2010~2011年

石野敬祐「女の子」2011年

大江正章「日本人」2010年

デハラの感想『フィギュアたちの人生』という立体作家さん八人での展示です。
そんで面白いのがこの八人の中にアウトサイダーアーティストが
結構混ざっているんです。半分以上。それを並列に並べて見せるのが
この展示の意図のようです。はっきりいって僕以外の人の作品の方が
かなり面白いです。自分の作品は見慣れてるし、仕事色がどうしても
出てしまっているのですが他の人の作品はもう見られることなんか無視
していて作らずにはいられないというパワーがズンズン前に出てきてい
てものを作るって何なんだということをすごく考えさせられてしまいます。
上手い上手くないとかじゃなくてただ作るんです。それは自分の心の整理
かもしれないし、実は確信犯的に自己表現として周りを驚かせたくてやっ
てるかもしれないのだけど正直そんな分析はどうでもよくなってしまうよ
うなパワーが作品自体に存在するんです。もちろんアウトサイダーアート
の中でもつまらないものや好みじゃないものもあるけど、今回の作家さん
たちはかなり圧力のある人達ばかりです。そんな中に加えてもらって嬉し
いです。
今回はモーリン&サトシ君の新作を中心にソフビやロケ写真のスライドも
展示しています。昭和初期の町屋を和室や蔵などを活かして改築したミュ
ージアムなので普段と見え方が違ってくるといいなと思っています。
NO-MAの周りの町並みも散策すると面白いし神社やロープウェイも一日
で見て回れるのでぜひ観光ついでに観に行ってみて下さい。
(作品販売はしてません。グッズは買えます。過去のNO-MA展示カタログ
などもおすすめです)